戦後80年企画 東京 限定上映

War Bride 91歳の戦争花嫁

War Bride 91歳の戦争花嫁

これは【真実の愛の物語】である。桂子ハーン、91歳(撮影時)。彼女は1951年、20歳の時に米軍の兵士と結婚し、海を渡った。「戦争花嫁」とよばれ、激動の時代を生きた桂子の人生・生き様・家族・苦悩・日常を、当時の世相と共に描いた意欲作。戦後たった5年、米兵と歩いているだけで娼婦と言われる時代に、「何故桂子は敵国の軍人と結婚をしたのか?」そこにあった幸せとは ――。これは【真実の愛の物語】である。2025年、戦後80年を迎える今夏に舞台化が決定。

監督:川嶋龍太郎 ©TBS

Trailer予告動画

監督:川嶋龍太郎

Comment

私は24年ほどドラマ制作に携わってきましたがそこではいつも、市井の人々をテーマにした心揺さぶるドラマ作りを目指してきました。
ある時、伯母の【桂子・ハーン】が広島の戦争シンポジウムにリモートで参加すると聞き、何気なく見てみることにしました。
彼女はアメリカ・オハイオに住んでいる母の姉という以外は、それほど馴染みのない存在でした。
しかし、そこで「今でも私は戦争を憎んでいます」と涙ながらに語る彼女の姿をみて、戦争の悲惨さを感じるとともに、大きな疑問が沸き上がりました。彼女はいわゆる【戦争花嫁】と呼ばれた人だったからです。それだけ憎んだ戦争の直後に、なぜ敵国軍人と結婚したのか?なぜ敵国だったアメリカへと渡ったのか?その理由を知りたい思いに駆られ、私は彼女の歴史を紐解いてみることにしました。彼女は私の疑問に答える準備をしていたかのように、自叙伝をしたためていました。自叙伝を読み進め、本人や周りの人たちの話を聞くうちに、こんなにも自分の近くに心揺さぶるドラマが存在していたのかと気づき、これを自分で映像化したいと思うようになりました。そして、91歳を過ぎた彼女の口から話を聞けるチャンスはもうそれほど残っていないと考え、私はアメリカ・オハイオに向かいました。

このドキュメンタリーは1930年に生まれ、1951年にアメリカ軍人と結婚をした【戦争花嫁】の物語です。
しかし、私は桂子の生きざまのお話を聞いている中で、桂子や家族に興味を持ち、いつのまにか桂子の人生に魅了される自分に気づかされました。
戦後、80年。
第二次大戦の前から生きている桂子の人生は波乱万丈ですが、生き生きとしています。
これからの世代に必ずや届く物語だと思うので、是非見て頂きたいと思ってます。

Profile

1973年生まれ、神奈川県横浜市出身、長野県長野市育ち。
1996年制作会社に入社し、報道番組制作に携わった後、1998年TBS系「スウィートシーズン」にてドラマ初ADを担当後、様々なドラマ番組制作に携わる。2009年、TBSキャリア入社。ドラマ制作部に所属し数々のドラマ演出・プロデュースを担当。
主な作品はドラマ「半沢直樹」「陸王」「下町ロケット」「JIN―仁―」映画「祈りの幕が下りる時」「七つの会議」など。
ドラマなどエンターテインメントは人の心を支える力があると信じ、物語を制作。市井の人々をテーマにした心を揺さぶる作品作りを目指し、24年ほどドラマ制作に携さわってきた。

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