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3/27-29 名古屋・1週目イベントレポート

ついに開幕した『TBSドキュメンタリー映画祭2026』!
3/27-29にてにて実施した映画祭名古屋会場1週目の舞台挨拶イベントの様子をお届けいたします!


『劇場版 盗るな撮れ~罪と少年とケーブルTV~』舞台挨拶
本作の舞台挨拶では、柳瀬監督と劇中の主人公の1人である林龍太郎さんが登壇し、本作について語りました。


柳瀬監督は第一声で「更生は簡単ではない。一筋縄ではいかないということを伝えたかった」と強調されていました。
林さんはテレビ版として取材、制作されていた際に柳瀬監督から「この番組を映画にしたいんです」と言われ「『本気なのか?』と思っていたが無事上映できてよかった」と語離ました。林さん「少年は受刑者だから雇用しているのではなく彼の稀有な体験も含め、能力を評価しているから」ともコメント。

諸事情あり林さんと少年は1Rの部屋で同居をしているが彼との接し方を変え「これまではスマホを持たせないようになど制限をしていたが成人になったので自由にして本人の意向に沿って生活をしている。今後彼がどうなっていくのか楽しみ」と話し、舞台挨拶は終了しました。

昨年アンコール上映した監督作「僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる」の出演者・棈松怜音さんも来場されていました。


『野島伸司 いぬ派だけど ねこを飼う』舞台挨拶
津村有紀監督、ゲストに本映画祭で上映している『田村真子 のと鉄道 明日へ向かう旅』の演出・撮影もされており、野島伸司さんと高校の同級生である近藤靖さんをお招きして、舞台挨拶を実施しました。


津村監督「なかなか表には出てこなかった野島伸司さんの姿をこうして映画として残せることが嬉しい」と喜びの表情を浮かべていました。また、近藤さん「映画を見て端々に書き手の重みがあると感じて、同級生として誇りに思います」と率直な思いを語りました。

津村監督はこの映画の製作経緯を問われた。野島さんとは以前から親交があり、あるときクリエイティブの話題になったという。「自分の中には4人の人格があって書き分けているというような話を聞いたんです。これは私だけでなく記録として残すべきだと思い、映画化のお話をして実現しました」と秘話を打ち明けていました。

学生時代の印象を聞かれた近藤さん「高校時代の彼はほとんど寝ていて誰とも話さないようなシャイな奴だったんです。今回の映画でも何も喋らないんじゃないかと思っていたんですが、たくさん喋っていて驚きました。あのときの彼が、将来まさか数々の有名ドラマを描くようになるなんて思いもしなかった」と旧知の仲を感じさせた。

最後に、津村監督は野島作品の魅力について「野島さんの作品の中にはいつも勇気と好奇心が溢れていて、それがクリエイティブな情熱を保ち続ける秘訣なのだと思います。この映画を通してみなさんの勇気と好奇心が何かの情熱へと繋がるきっかけになれば嬉しい」と締めくくった。


『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』舞台挨拶
本作の舞台挨拶では、北村太洋監督が登壇し、本作について語りました。


映画化が決まった経緯について聞かれると北村監督は、「昨年9月にTHE LAST PIECEが完結し、STARGLOWというグループが生まれたタイミングで、映画を作ってみないかとお声掛けをいただき、これまでに描き切れていなかった部分もたくさんありましたし、STARGLOWとしてデビューした今だからこそ5人にTHE LAST PIECEを振り返ってもらったら、どういう言葉が出てくるんだろうとか、きっと今だからこそ聞けることがあるんじゃないかと思い、本作で一緒に監督をしている川口監督とTHE LAST PIECEを振り返るような映画と作ろうと二人三脚でやってきました」と語りました。また、北村監督自身がオーディションを撮影していた時期を振り返って、「オーディションというと殺伐とした、競争みたいなイメージでピリピリしているのだろうなと思っていたのですが、合宿などで彼らと一緒に過ごしていくと、本当にみんな仲がよくて、何より彼らの人間性が素敵で、支えあいながら夢に向き合っている姿を目の当たりにしました。結果が出てお別れするシーンでは、カメラマンも泣きながらカメラを構えていました」と、当時の現場の様子を打ち明けた。フォトセッションでは、「STARGLOWのみんなもオーディション中はこんな気持ちだったのかなと思います」と恥ずかしげな表情を浮かべながら対応した。


『ブルーインパルスの空へ』舞台挨拶
本作上映後、満席の会場に渡部将伍監督が登壇しました。


渡部監督は、「ブルーインパルスについては、この場にいらっしゃる皆さんの方が詳しいと思います。そんな方々に対してどのような映像や音声、インタビューをお届けするのが良いか?とずっと考えていました」とまずは企画当初を振り返った。コクピットに設置した360度カメラについて、「パイロットだけを映した機内映像は他のメディアでもよく見るので、パイロット自身ではなく正面の景色を映したり、飛行中の動きのある映像をたくさん使って編集した」と、制作のこだわりについて語ってくれました。また、映像編集中に改めてパイロットたちの熟練技術に感嘆したというエピソードも。「機体同士の距離の近さは下から見ていても感じますが、360度カメラの映像を見るとより近くて。ファンブレイクをしている映像は、編集していてもめちゃくちゃ冷や冷やしました。彼らはその距離感を時速800キロで飛んでいるというすごさが映像越しに伝わったのではないか」と話した。

パイロットたちの素顔や日常が垣間見えるのも本作の魅力の一つ。渡部監督は、「映画を観てくださった方に『パイロットたちも普通の人なんだな』と思ってもらえたら良いなと思います。実は取材開始当初、ブルーインパルスのパイロットたちは超エリートですねと伝えたら、隊長から『そんなことはありません』と少し怒られちゃって(笑)」と打ち明けてくれました。エンドロールでパイロットたちのプライベートシーンを使った理由として、「皆さんは航空祭などでも彼らの素顔はイメージしづらいかと思い、素の姿をぜひ見せてあげたいという思いもあって」と明かしてくれました。音声の編集中、飛行中のパイロットたちがこぼすつぶやきにも渡部監督は驚いたそう。「観客に対して、取材用ではなく、素であのコメントが出るような想いで普段フライトしているということが伝わってほしい」と話しました。

観客からの質問コーナーでは、ブルーインパルスファンからのマニアックな質問も上がり、渡部監督だからこそ知り得た話に会場一同盛り上がりを見せた。最後は観客らの熱のこもった拍手に包まれ、大盛況のうちにイベントは終了しました。


『やまない症動 ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』舞台挨拶
本作の舞台挨拶では、増山賢監督と全国パーキンソン病友の会愛知県の黒岩芳彦支部長、石原法子理事が登壇し、東京での公開後、大阪・京都を巡った最終地となる舞台挨拶は、作品を通じて病と向き合う人々の思いが共有される場となりました。


増山監督は劇中と同様にカメラを手に登場し、「見た目では分かりにくいが、誰にでも起こり得る病気」とパーキンソン病への理解を呼びかけた。

発症14年の石原さんは、「同じ病を抱える仲間とのつながりに支えられて生きている」と語り、映画に深く共感したと振り返る。一方、黒岩さんは、症状の進行に戸惑いながらも「笑顔を作ることで心を保ってきた」と語り、「できなくなった分、新しい楽しみを見つけている」と前向きな姿勢を示した。また石原さんは「隠さず伝えることが大切」と、自身の経験から周囲への理解の必要性を強調していました。

トークの途中、増山監督はカメラを三脚に置き、「実はカメラを持ち続けることも難しくなっている」と自身の身体の変化を明かし、現実と向き合いながら記録を続ける覚悟を語っていた。終盤には黒岩さんが涙ながらに「一人では闘えない。仲間や医師の支えが力になる」と訴え、石原さん「症状は人それぞれ。だからこそ知ってほしい」と呼びかけた。最後に増山監督は観客に作品を広めてほしいと願いを託す。三者に共通していたのは、パーキンソン病への理解を社会に広げたいという強い思いだった。




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