3/27-29 大阪・1週目イベントレポート
ついに開幕した『TBSドキュメンタリー映画祭2026』!
3/27-29にて実施した映画祭大阪会場1週目の舞台挨拶イベントの様子をお届けいたします!
『鈴木順子「私は生きる」ー脱線事故20年、記憶の軌跡』舞台挨拶
本作の橋本佐与子監督と鈴木順子さん、そして順子さんのお母様である鈴木もも子さんによる舞台挨拶・上映後トークセッションが行われました。

橋本監督と同じMBSの、司会の西靖アナウンサーは、順子さん、もも子さんに、20年も折に触れて(監督が)お伺いしており、しつこいやつやな、と思いませんでしたか?と話を向けるともも子さんは、「飽きもしないで20年もよく来ていただいたと思っています。」と笑いを誘いつつ、「あの時は恥ずかしいとかも抜きにして、マスコミの皆様にお越しいただいた。マスコミを含む皆様に、(特に当初は)孤独であったところ、一緒に乗り越えてくださったなと思っています。」と大変な状況であったことやマスコミに対する思いを語っていました。

西アナウンサーが、劇中の登場人物のことに触れ、橋本監督は、事故の翌年亡くなられた長谷貴将医師について、「当時車両の中の第一救命救助に入られ、ヘリコプターへ順子さんを送った医師に会いたかったと考え、昨年奥様に連絡をとらせていただいた。」と説明。もも子さんは「近所のかたや医療関係の方、それこそJRの担当者の方も、多くの方に支えられた。」と感謝を表していました。
通い続けた橋本監督は、「もも子さんが『お腹空いてへんかー』と誘ってくださって。本当にご飯がすごく美味しくて…」と長年の繋がりを感じる話も。
橋本監督は、順子さんのちぎり絵で作られた「私は生きる」の額を観客へ披露。力強く丁寧な「私は生きる」と共に観客のフォトセッションに応じた。

『やまない症動 ー死ねない難病に挑むテレビマンの記録ー』舞台挨拶
本作の舞台挨拶では、増山賢監督とパーキンソン病の患者の尊厳の確保や療養生活の質の向上などを目指す全国パーキンソン病友の会代表理事丸山美重さん、全国パーキンソン病友の会 大阪支部会員の藤川好美さん、佐合孝之さん、佐合雅美さんによる舞台挨拶が行われた。

ご自身も当事者であられる増山監督は、「この病気の『初心者』で何もわからないので、『先輩』である友の会の皆様に『舎弟』としてお知恵を拝借したいという考えで全国パーキンソン病友の会にアクセスした。」と語られた。代表理事の丸山さんは、「私の発症の告知も子供を産んだ後で、監督の状況とも似ていた。」と話していました。
同会大阪支部の佐合さんは、「監督はまだ(闘病が)6、7年。まだまだ〝あまちゃん“やなと。」と笑いを誘いつつ、雅美さんは「私は今は19年目。その頃はその頃の辛さがある。負けずに頑張りましょう。」と呼びかけた。
増山監督は、長年病気とお付き合いしている先輩方の姿を見て、「この先10年、15年と映画を作り続けていけるんじゃないかと勇気付けられている」と話すと、藤川さんは「次の主演は私で!」と次回作を期待させるような発言も。監督は、「症状は日によっても人によっても違う。辛い病気ではありますが、前向きに取り組んでいきたい」と語り、舞台挨拶に幕を閉じました。

『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』舞台挨拶
本作の北村太洋監督が登壇した舞台挨拶は満場のお客様の中行われました。

北村監督は「THE LAST PIECEというプロジェクトでは、廃校を改築した施設に合宿で泊まり込んでいたので、候補者30人とスタッフ、関係者は寝食を共にしました。10代を対象としたオーディションですが、実際始まってみると彼ら全員、人間として、またアーティストとして社会的にも人間性が素敵で、周りへの思いを忘れない、お互いのリスペクトを感じる現場でした。」とプロジェクトの様子を語りました。
そして、「しかし、10代の男の子だな、というような、画面でもちょっとふざけたイメージもあるかと思いますが、実際はその100倍はふざけていて、例えば海に行くと誰か投げられたり、スタッフも投げられたり、本当に、スタッフも共に青春を過ごさせていただいたなと思います。」と裏話の話も。
最後に「残念ながら、人生を賭けて戦いを挑んで叶えられなかった彼らも、最後の日に、写ってないですがスタッフ一人一人にまで声を賭けてくれるんです。あまりに密着しているのでスタッフもそれぞれ自分の担当チーム推しになって、(他の現場ではそんな姿見たことないのに)スタッフのおじさんたちが号泣しちゃって。もしかすると画面におじさんの嗚咽の声が入っちゃってるかも。」と熱い現場を思い起こさせるエピソードを披露していました。
1回目に続き2回目も満席だった舞台挨拶回。
この映画は、プロジェクトの様子と、オーディションから半年経って行われたインタビューを主に構成されている意図を問われた北村監督は、「オーディションの最中も彼らの成長を目の当たりにしたのですが、4万人の前でのコンサートをはじめ、デビューから半年という濃密な体験をした後の彼らに興味があって、話を聞いてみたいと思った」と語っていました。
また、劇中では放送はされなかったオーディションの映像もふんだんに使用されている。密着していたということで、もっと素材はあるのかと司会に問われ、北村監督は、「泣く泣くカットしたシーンは多いですね」と中でも印象的なシーンについて語ると、ぜひディレクタースカット版をという期待の声が上がった。
また、司会から、この有限性を問われ、「まさに、仲間同士で称え合いながら 全身全霊で夢に向かって突き進んでいく姿はこの時のもので、とても貴重なものを作品にできてほっとしている」と語り舞台挨拶に幕を閉じました。





