「僕は絶対白鵬を超える」オカンを想う度、少年は強くなる。小・中学校で全国のタイトルを総なめにしてきた天才相撲少年・豊田倫之亮くん。元横綱・白鵬も絶賛する将来の横綱候補だ。夢は、「横綱になってでっかい家を建てて、オカンと一緒に暮らす」。そんな大きな夢を胸に、12歳で鹿児島の離島から千葉の強豪クラブへ相撲留学した。送り出したのは、シングルマザーの母・住英さん。しかしある日、その母に余命一年が告げられる。病魔と闘う日々の中で、母が息子に伝えたかったこととは––。シングルマザーと天才相撲少年の5年間の記録。
監督:飯田晃嘉・林将也 ©TBS










監督:飯田晃嘉・林将也
Comment
豊田倫之亮くんの母、住英さん(愛称:すみちゃん)との出会いは5年前、上下真っ赤な服で颯爽と現れ「わざわざ徳之島まで取材ありがとうございます」パワフルで気さくな性格に圧倒されました。
余命宣告を受けたその日、電話で「子供と生きたという証をカメラに残してほしい」。すぐに鹿児島にかけつけました。病魔と闘った日々…たくさんの覚悟と涙を見てきました。パワフルなすみちゃんしか知らない私にとってはカメラを回すのを躊躇うこともありました。それでも取材を続けたのは、絶望の淵に立たされても決して病気から逃げない姿に心打たれたからです。
亡くなる1時間前まで私は病室にいました。「林さんには感謝しかないよ」それが最後に交わした言葉でした。人生は苦しいことの連続です。それでも前向きに生き続ければその先に希望の光があるとすみちゃんに教えられました。
「相撲で育む親子の絆」を通して支えあって生きることの素晴らしさを感じてもらえればと思っています。
(林将也)
Profile
飯田晃嘉
1968年3月20日生まれ。小学生から野球に熱中し、1988年入社後主にスポーツ番組を担当。
「スーパーサッカー」などを経てドキュメンタリー「ZONE」で総合演出デビュー「バース・デイ」「プロ野球戦力外通告」などを立ち上げる。その他「ライバル伝説~光と影~」「伝説の引退SP」「プロ野球選手の妻たち」などスポーツドキュメンタリー特番を制作。
現在はTBSスパークルの番組制作部で「バース・デイ」のプロデューサー。
林将也
1986年12月8日生まれ。岐阜県各務原市出身。大学卒業後、テレビ関係の仕事に就く。
2017年からTBSのドキュメンタリー番組「バース・デイ」のディレクター。2018年からは「プロ野球戦力外通告」も担当。一流選手から将来有望な中高生まで幅広く取材。