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TBSドキュメンタリー映画祭2025、ソーシャル・セレクション&戦後80年企画のラインナップ解禁!!!

3月14日(金)から全国6都市にて順次開催の「TBSドキュメンタリー映画祭2025」にて上映する、今観るべき「ソーシャル・セレクション」ラインナップ5作品の予告映像が解禁しました!さらに!終戦80年の節目に名作で振り返る特別上映「戦後80年企画」の3作品も解禁!!各作品の詳細と動画リンクは下記をご覧ください。

<ソーシャル・セレクション> LINE UP

『埋もれる叫び~南米アマゾンで広がる子ども達の異変~』 監督:萩原豊


「日本の人々にこそ知ってほしい」先住民族の切なる訴え

世界最大の熱帯雨林、南米アマゾン。取材班は特別な許可を得て先住民地域に入った。そこでは違法伐採や金の違法採掘が急拡大。先住民族の子ども達の間では、脳の異常や身体の麻痺などの深刻な健康被害が多発している。日本の水俣病と酷似し、「アマゾンの水俣病」と呼ばれ始めた。原因は金の採掘で使用される水銀の可能性が高いとみて、現地の医師らは危機を訴える。アマゾンの奥地で静かに進む、知られざる実態を明らかにする。


『あの日、群馬の森で -追悼碑はなぜ取り壊されたのか-』 監督:三宅美歌・日下部正樹


この国の20年の変化を追悼碑は静かに見ていた―

取り壊された「群馬の森」にたたずむ追悼碑。それは戦時中、日本で過酷な労働を強いられた朝鮮人労働者を悼む碑だった。20年前、碑の設置を許可した群馬県はいまや碑の存在が「著しく公益に反する」という。その背景に浮かび上がったのは、負の歴史を”なかったことにしたい人々“の執拗な抗議運動だった。全国に広がる歴史修正の動き。碑はなぜ建てられ、そして取り壊されたのか。ひとつの追悼碑を通して日本社会の変化を見る。

『劇場版 クマと民主主義』 監督:幾島奈央


クマと人の課題 その背景に見えてきたのは、人と人の課題だった

夕食後、外でガラスが割れる音が響いた。窓を覗くと、黒い影が見えた。ヒグマだ。「家に入ってくるかもしれない…」そんな恐怖の夜が、2か月も続いた。やっと解決したかに思えたとき、今度は住民が頼ってきたハンターたちの姿が突然消えた。クマの被害、ハンターの制約、政治の不透明さ。7年前、北海道の小さな村が直面した課題は、今や全国に広がっている。村が歩んできた道のりに、クマ対策のヒントがあった。


『誰のための公共事業~ギロチンが宝の海を壊した~』 監督:里山千恵美


ギロチンが、暮らしを壊した 枯れ行く海で生きる漁師たち

悪名高い「ギロチン」国営諫早湾干拓事業。かつて「宝の海」と呼ばれた有明海はすっかりその姿を変え、漁業が深刻な打撃を受けた。漁業者たちは「諫干」こそが原因であると、潮受け堤防排水門の「開門」を求め続けているが、国はこれに抵抗し、またかつて「開門」判決を出した司法も「非開門」に転じている。追い込まれていく漁業者たち。巨大公共事業は誰を幸せにしたのか。



『労組と弾圧』 ディレクター:伊佐治整


ストしたら逮捕された、労働組合活動を犯罪にする国・・日本です

労働組合員が“ストライキして逮捕”された。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件だ。滋賀、大阪、京都、和歌山、各府県警が連携するかのように次々逮捕してゆく。労働三権は憲法が保障する基本的人権であるが、メディアは殆ど報じようとしない、「ストとはいえ過激すぎ」「幹部が反社会勢力とつながっている」・・知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る。

<戦後80年企画> LINE UP

『War Bride 91歳の戦争花嫁』 監督:川嶋龍太郎


これは【真実の愛の物語】である

桂子ハーン、91歳(撮影時)。彼女は1951年、20歳の時に米軍の兵士と結婚し、海を渡った。「戦争花嫁」とよばれ、激動の時代を生きた桂子の人生・生き様・家族・苦悩・日常を、当時の世相と共に描いた意欲作。戦後たった5年、米兵と歩いているだけで娼婦と言われる時代に、「何故桂子は敵国の軍人と結婚をしたのか?」そこにあった幸せとは ――。これは【真実の愛の物語】である。2025年、戦後80年を迎える今夏に舞台化が決定。

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』 監督:佐古忠彦


沖縄の戦後史、そこで闘った男の生き様を知れば、地続きの歴史が見えてくる

第二次大戦後、米軍統治下の沖縄で、米軍に「NO」と叫び続けた政治家・瀬長亀次郎。弾圧を恐れず民衆と共に闘い抜いたその姿は「不屈」の象徴だった。米軍の策略にも屈せず、那覇市長や国会議員として立場を変えながら信念を貫いた亀次郎。本作では、稲嶺元沖縄県知事や家族の証言、未公開映像を交え、その生涯を描く。沖縄戦から始まる基地問題や、戦後沖縄の原点に迫るドキュメンタリー。追加取材と再編集を経て、テレビの名作がスクリーンによみがえる。


『巣鴨日記 あるBC級戦犯の生涯』 監督:大村由紀子


絞首刑―これが私に与えられた判決である― いま明らかになるBC級戦犯の実相

1945年6月、西部軍主計中尉だった冬至堅太郎は、福岡大空襲で母を失った翌日、自ら志願してB29搭乗員の処刑に加わり、4人を手にかけた。敗戦後、BC級戦犯として東京・豊島区にあったスガモプリズンに収監され、その日から日記をつけ始める。死刑を覚悟していた堅太郎は内省的に自分に向き合い、「処刑した米兵にも家族が居たはず」という妻の言葉を重く受け止める。2年後、彼に宣告されたのは絞首刑だった。

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<TBSドキュメンタリー映画祭 概要>

TBSテレビやTBS系列の各局の記者やディレクターたちが、歴史的事件やいま起きている出来事、市井の人々の日常を追い続け、記録し続け、熱い思いとともにドキュメンタリー映画として世の中に発信し続けるために立ち上げられたブランド「TBS DOCS」。「TBSドキュメンタリー映画祭」は、TBS DOCSが手がけた至極の作品を集めた映画祭。テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続ける本気のドキュメンタリー作品に出会える場として、2021年より開催し、今回で第5回を迎える。

現代を取り巻く重要な社会問題を考える「ソーシャル・セレクション」、多様な生き方や新たな価値観を見つめる「ライフ・セレクション」、表現者や歴史再発見を通して新たな感性に出会える「カルチャー・セレクション」の3つのテーマに沿って、上映作品を選出。あわせて、戦後80年企画と題して、戦時下や戦後を生きた人々を映した作品も上映。

最新情報は、公式X(https://x.com/TBSDOCS_eigasai )をフォローください!

<開催日>

東   京=会場:ヒューマントラストシネマ渋谷 |日程:3月14日(金)〜4月   3日(木)

大   阪=会場:テアトル梅田                          |日程:3月28日(金)〜4月10日(木)

名古屋=会場:センチュリーシネマ              |日程:3月28日(金)〜4月10日(木)

京   都=会場:アップリンク京都               |日程:3月28日(金)〜4月10日(木)

福   岡=会場:キノシネマ天神                  |日程:3月28日(金)〜4月 10日(木)

札   幌=会場:シアターキノ                       |日程:4月開催