『オートレーサー森且行 約束 のオーバル 劇場版』完成披露上映会開催!森且行「僕が闘う理由を感じ取っていただけたら」SMAP のメンバーカラーをあしらったヘルメットも登場!
アイドルグループ「SMAP」のメンバーとして人気絶頂だった22歳の時に、幼少時からの夢だったオートレーサーへ転身した森且行の生き方の深奥に迫ったドキュメンタリー映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』の完成披露上映会が開催され、森且行さんと穂坂友紀監督が登壇しました!!
レース時に使用するヘルメットと同じモデルのものを腕に抱えて登場した森さん。劇場版制作については「嘘でしょ?」が最初の感想だったと振り返ります。「全国の映画館で僕の映画をやるなんて。冗談かと思ったので最初は断りました」と明かし、穂坂監督と「最初はお断りした」「粘った」とコントのようなやりとりで観客を笑わせました。劇場版が決定した際には「身内関係には言いました」と話し、オートレーサー仲間には伝えていなかったそうです。「恥ずかしくて言えなくて。(映画公開を知った)後輩から『映画やるんですか?森さんの役は誰が演じるんですか?』って言われて。めんどくさくて『自分で演じています』と言いました」と振り返り、笑い飛ばしました。
約3年間の密着を振り返り「TBSドキュメンタリー映画祭が最後かなと思っていたけれど、その後もレース場に行くと(穂坂監督が)いる。これは怪しいなと思って(笑)。すると『劇場版をやりたい』と言われて。穂坂監督の情熱に負けました」と密着期間が延長された経緯を説明。これに対し穂坂監督は「復帰戦は撮らせてほしい、とお願いしました」と当時のやりとりを思い出すように、しみじみと語りました。
密着中での「いい映像が撮れた!という会心の瞬間は?」との質問に穂坂監督は「復帰戦を見届ける周りの方々のシーン」を挙げ、「ぜひ、(森を見守る)周りのみなさんの様子を観てほしい」とおすすめしました。森さんは担当医とのシーンを挙げ、「先生とのシーンは僕もウルっとしちゃいました。先ほども会って、ご挨拶できてうれしかったです」と、完成披露上映会にも足を運んでくれたとことに感謝していました。
密着が終わり、寂しい気持ちがあるかとの質問には「これから“森ロス”がやってくる気がしています」と心境を語った穂坂監督が、近くで(カメラを)回せないのは寂しいと素直な気持ちを明かし、「60歳、70歳の且行が観たいな」と願望を口にすると、会場は歓声と大きな拍手に包まれました。
この日持参したヘルメットのデザインのこだわりポイントは「メンバーカラーにしています」とニッコリの森は「音松くんの時のメンバーカラーです」とSMAP時代のバラエティー番組『夢がMORI MORI』のコントに触れ、SMAPの絆を感じさせるエピソードも披露しました。
「3年間も(カメラ)を回してくれて、一番撮りたかったのは復帰してからの優勝の画だと思います。優勝できなかったことは『すみません』という感じでちょっと後悔が残ります」と正直に言葉にした森さん。今後挑戦したいことについては「前節、日本選手権で準決勝にも乗れなかった。SGに出られるようなランクを目指して優勝したい」と宣言しました。密着のカメラがなくなればプレッシャーもなくなり、すぐに優勝できるかもなどとおどけて語るも、その目は真剣そのもの。「穂坂監督が(レース場に撮影に)来なくなって調子が悪くなったら、プレッシャーをかけろ!ってこと」と再び密着されることを許可するようなコメントが森から飛び出しました。穂坂監督は今後について、「撮りたい気持ちもあるけれど、いちファンとして応援したい気持ちもある」とし、「かける方が好きなので…」とニコニコ。「調子悪そうなら(森には)賭けませんよ!」とシビアなトークを繰り広げ、笑いを誘っていました。
最後の挨拶で穂坂監督は「ありのままの姿をよくここまでさらけ出してくれた」と改めて感謝。「復帰する前にはつらいこともあったと思うけれど、カメラの向こうにいるファンのみなさまに自分の思いを届けたいという気持ちで撮らせてくれました。戦う森さんの気持ちを受け取ってください」と呼びかけました。森さんは「オートレーサーに転身して28年が経ちました。まだまだ挑戦したいことがたくさんあります。映画を通して僕が闘う理由(わけ)を感じ取っていただけたら!」とアピールし、満面の笑みを浮かべていました。