日の丸
~寺山修司40年目の挑発~
1967年2月9日、劇作家の寺山修司が構成を担当し、街頭インタビューのみで構成されたドキュメンタリー番組『日の丸』がTBSで放送された。「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった本質に迫る挑発的な質問を、街ゆく人に次々とぶつけていく。番組は放送直後から抗議が殺到、閣議でも偏向番組、日の丸への侮辱として問題視され、郵政省電波管理局がTBSを調査するに至った日くつきの番組である。寺山修司没後40年となる2023年、若きTBSディレクター佐井大紀がこの問題作に挑んだ。当時と同じ問いを重ねることで浮かび上がる「日本」「日本人」とは――。
1994年4月9日生まれ、神奈川県出身。2017年 TBSテレビ入社、ドラマ制作部所属。 「Eye Love You」 「Get Ready!」など連続ドラマのブロデューサーを務める傍らドキュメンタリー映画を監督し、「日の丸~寺山修司40年目の挑発~」 「カリスマ~国葬・拳銃・宗教~」が劇場公開、最新作 「方舟にのって〜イエスの方舟45年目の真実~」も 控えている。その他にも、2021年には企画・プロ デュースした朗読劇「湯布院奇行」が新国立劇場・中劇場で上演、ラジオドラマの原作執筆、「群像」 [Forbes Japan」 『ペース・マガジン」などの雑誌への寄稿、ビートルズ評論家の藤本国彦と共演した音声番組「ビートルズ “赤”と“青”と“NOW AND THEN" by 藤本国彦&佐井大紀」の司会、TBSに残された貴重なドキュメンタリーフィルムをスクリーンで上映する「TBSレトロスペクティブ映画祭」の企画・プロデュースなど、テレビメディアに留まらないその活動は多岐にわたる。